2006年08月31日

MODERN NAVAL WAR 2015 拡張セットの仕様固まる

 そろそろ8月も終わり、冬コミの準備を進めなくてはならない時期が近づいてきた。夏コミの「宿題」は満載なわけだが、まずこのゲームの仕様はほぼ固まったので報告したいと思う。

「MODERN NAVAL WAR 2015 拡張セット」(オペレーションミラージュ)
 ゲームマーケット、コミケ、ボークスにて好評頒布中の「MODERN NAVAL WAR 2015」の第二弾である。今回は新たに5カ国の海軍艦艇をそれぞれ18枚ずつ収録、他に全面差替え用のアクションカード108枚と追加アクションカード18枚のセットである。頒布価格は1500円の予定である。
 追加5カ国の海軍は以下の通りである。

1.中国
 中国海軍は近年最も戦力を増強している海軍の一つである。ロシア製兵器を大量に購入、海軍艦艇もロシア製兵器が満載である。他にもフランス製兵器をコピった兵器も多い。2015年の中国海軍の状況は現在の所予測しにくいのだが、現在復元修理中といわれる旧ロシア未成空母「ワリヤーグ」を現役復帰させたと仮定して収録する予定である。正直「ワリヤーグ」の復元は難しいのではないかと思われるが・・。

2.インド
 インド海軍は伝統的にロシアとイギリス製兵器や艦艇を購入してきたのだが、最近では自国製の兵器や艦艇も増えてきている。国産空母ヴィクラント級の就役は2015年前後といわれており、その前に寿命が尽きる「ヴィラート(旧英空母ハーミーズ)」の代替艦としてロシアの「アドミラル・ゴルシコフ」を本格的空母として改造・就役させる予定である。他にも露潜水艦アクラ級のライセンス生産を計画中など注目の海軍である。

3.韓国
 韓国海軍も近年海軍力の増強を続けている。韓国にもいよいよイージス艦が就役、日本の「おおすみ」輸送艦を上回る大きさの強襲揚陸艦「独島(ドクト)」級を建造中である。潜水艦は燃料電池搭載型の潜水艦をドイツに発注し、仮想敵国の戦力と互角になる日も近い?

4.台湾
 台湾海軍は先日引き渡されたキッド級に加え、2015年までに念願のイージス艦を米より購入したと仮定した艦隊を収録予定である。また新型潜水艦(スコルペヌ級)をフランスより購入したと仮定して収録予定である。

5.スペイン
 スペイン海軍は現在日米以外にイージス艦を保有する海軍である。イージス艦アルバロ・デ・バサン級4隻を中心に軽空母「プリンシペ・デ・アストゥリアス」、現在計画中のハイブリッドキャリアー等も収録予定である。

 「MODERN NAVAL WAR 2015 拡張セット」は、テストプレイが終了次第、早ければ11月位にボークスにて先行展示販売する予定である。

2006年03月30日

オペレーションミラージュサポートページ開設

 オペレーションミラージュサポートページがついに開設。オペレーションミラージュ関連の最新情報と発表したゲームのサポートを実施予定。「ドイツ本土防空戦」「MODERN NAVAL WAR 2015」購入者は下記URLへ今すぐアクセス!

http://operation-mirage.seesaa.net/

2006年03月20日

MODERN NAVAL WAR 2015 最終テストプレイ

3月12日にフェニックスキャンペーンの例会が、3月18日にトロイホースコンベンションが開催された。共に「MODERN NAVAL WAR 2015」のテストプレイが開催されたので報告したいと思う。

<3月12日テストプレイ>
 MNW2015は、今までのテストからおそらく4人プレイがベストではないかと事になっていた。12日はたまたま5人いたので、少々ムリがあるとは思ったが5人プレイを強行してみた。担当国は以下の通りである。 
(米:たあら氏、霧・lTAKO2氏、仏:鷹綱氏、日.シルフェ氏、伊:私)
 まず、セットアップで波乱があった。露が潜水艦4隻、揚陸艦2隻、駆逐艦2隻という非常に厳しい編成になってしまった。ただこの時点ではr全艦艇VP合計が60VP以下」という条件にしていたため、ITAKO2氏は引き直し不可という事でそのままスタートする事になった(露潜水艦はVPが高い)。あとの国はほぼ予想通りの編成であった。
 プレイ序盤、まず露が米に探りを入れる。ここで米にほとんど防空兵器がない事が判明。伊がオトマートを連射して、DDXとエセックスを撃沈、一挙に45VPを獲得して優位に出る。その後弱体化している露水上艦を列強海軍が集中亀火したため、露水上艦隊は全滅状態に。米もかなりの艦を沈められたものの攻撃カードは潤沢にきているようで、ジリジリVPを獲得していく。伊は優位な内に露を全滅させようとしたものの、対潜攻撃用カードの大半を日米に握られてしまい、「サドンデス勝ち」を逃した。それでも終始攻撃の手を休めず、トータル79VPを獲得し伊海軍の勝利となった。
 5人プレイでは、予想された通り「待ち時間」が長くなり、少々プレイがだれてしまった事は否めなかった。もともと1手番3〜5分要するゲームであり、序盤手持ちの艦艇数が多いため何のアクションを行おうと長考するプレイヤーがいるとかなり厳しいようだ。結局プレイ時間は2時間近くかかってしまった。また5人プレイだとやはり集中攻撃を食らうと防御しきれないようだ。一度防御カードがない状態で集中攻撃を食らうとあっという間に艦隊が削られてしまう。5人プレイの時は山札終了ではなく、「獲得VPによるサドンデス」をメインにしないとプレイ時間的に厳しいと感じられた。いくつかの問題はあるものの、5人プレイも不可能ではない事は確認できた(もちろん推奨しないが)。

<3月18日テストプレイ>
 こちらでは人数が揃わなかった事もあり、3人プレイを実施した。残念ながら途中時間切れとなってしまったのだが、3人プレイではそれなりにスピィーディーな展開となり、1時間プレイながら、直接殴りあった露・英2国の艦隊はポロポロになっていた。このまま続けていたら1時間半立たない内に露・英どちらかの艦隊は全滅していただろう(おそらく漁夫の利で日の勝ち)。まあ3人だと 「2対1」「1対1と漁夫の利1」の展開しかおそらくないので、展開としてはわかりやすく「時間漬し」にはなると思われた。
MNW2015.JPG

 いったんこれにてMODERN NAVAL WAR 2015のテストは終了である。まだまだ問題は残っていたりするのだが、それらの課題は夏予定の拡張キットにて解決していこうかと考えている。ルールの不備等は随時改訂していく予定である。

2006年03月11日

MODERN NAVAL WAR 2015戦力比較

 前回のテストプレイで、ほぼ完成状態に近い仕上がりになった「MODERN NAVAL WAR 2015」。そこで、参戦六カ国の戦力を整理しておこうかと思う。

1.アメリカ SSM/SLCM攻撃力:A、航空戦力:A、潜水艦戦力:A、防空戦力:A、揚陸艦戦力:A
文句なしにトップレベルの戦力である。戦力としては弱点はない。もし正規空母がいなくても、ワスプ級等があれば艦載機を運用できる。しかも駆逐艦クラスはすべてイージス艦である。但し本ゲームは対戦型ゲームではなくマルチゲームである。他陣営からの集中砲火を浴びればさすがの米海軍も厳しい。また、すべての艦船のVPが2ケタの為、他陣営から狙われやすいという特徴がある。何とか自軍の正規空母および大型強襲揚陸艦を他陣営に献上しないようにしつつ、攻撃の矛先を他陣営に向けさせたい。

2.ロシア SSM/SLCM攻撃力:A、航空戦力:B、潜水艦戦力:A、防空戦力:C、揚陸艦戦力:C
 SSM攻撃力は間違いなくトップである。元々「SSMによる飽和攻撃」をドクトリンとしてきた海軍なので、当然ではあるのだが。しかし攻撃力が高い反面防空能力は低い。70年代〜80年代設計の艦ばかりなので当然イージス艦はなく、AD-SAMカードを大目に握り締めないと防空戦は苦戦するだろう。また揚陸艦戦力に乏しい為、上陸作戦を実施・成功させられる可能性はほとんどないはずだ。従ってVPは敵艦を沈めるしかなく「攻撃あるのみ」だ。

3.イギリス SSM/SLCM攻撃力:A、航空戦力:A、潜水艦戦力:A、防空戦力:B、揚陸艦戦力:B
 米海軍に次ぐバランスの取れた艦隊編成である。艦載機を絡めたSSM攻撃が攻撃の中心になるだろう。潜水艦も米露に対抗できる戦力を持っており侮れない。但し防空戦力はミニイージト艦&アスター30なので、日米のイージス艦よりやや能力に劣る。尚「クイーンエリザベス」級空母はなかなか有力な空母なのだが、VP的に「お買い得」感があり、中盤「VP稼ぎ」の為、他陣営からよくターゲットにされるケースがテストプレイでよく見られた。空母を沈められてしまうと戦力はほぼ半減してしまうので、何とかゲーム終盤まで持ちこたえたい所だ。

4.フランス SSM/SLCM攻撃力:B、航空戦力:A、潜水艦戦力:C、防空戦力:C、揚陸艦戦力:B
 フランス海軍はシャルル・ド・ゴール級空母の活躍がキーポイントである。SSM(エグゾセ)も色々特典がついており、敵防空網を突破するの適したミサイルである。仏海軍も露海軍同様攻撃力に対し防御力が大きく劣っており、戦力的にかなり厳しい。ミニイージス艦のフォルバン級2隻が揃わない内は、あまり目立った行動はとらない方が無難か・・?

5.日本 SSM/SLCM攻撃力:B、航空戦力:なし、潜水艦戦力:B、防空戦力:A、揚陸艦戦力:B
日本は残念ながら六カ国で唯一艦載機戦力を持っていない。しかし、米海軍と同等の性能を誇るイージス艦を多数保有し、総合的な防空戦力は米に次ぐ実力である。とりあえず日本としてやっておきたいのは「おおすみ」型輸送艦を「上陸作戦」に参加させて、除去しておきたい。航空戦力がないので、対艦攻撃力は他陣営に比べ大幅に劣るのでうまく他陣営が沈み損ねた「おこぼれ」を確実に拾っておきたい。

6.イタリア SSM/SLCM攻撃力:B、航空戦力:C、潜水艦戦力:C、防空戦力:C、揚陸艦戦力:B
イタリア海軍は戦力として見た場合、総合戦力は一番低いと思われる。攻撃・防御ともに低く、普通ならお話にならないのだが・・・そこはマルチゲーム。VPが低い艦ばかりなので、他陣営にとって「うまみ」がなく、ほとんど狙われないケースも意外と多い。他陣営が潰し合っている所を「漁夫の利」を得る事も可能である。戦力がないのが最大の武器になるはずである。

各国の戦力分析はこんな所だろう。この後データ最終調整を行い、最終テストプレイ(3/12)に臨む予定である。
 

2006年03月06日

3月5日例会報告

 3月5日に定例会が実施された。今回はゲームマーケット出展予定作品の2つがテストプレイされた。

 「ローゼンメイデンカードゲーム」(グループ乾坤一擲/遊戯修学館)
シルフェ氏久しぶりの持込である。昨年10〜11月にかけて本ゲーム(はげたか風味)の方のテストプレイは実施していたのだが、今回はオマケゲームとして「トリックテイキング風味」のゲームがテストプレイされた。各プレイヤーのマイキャラを決め、自分のキャラを勝たせるようにトリックテイキングさせねばならないゲーム。但し相手の出した札をキャンセルできる「薔薇水晶」カードや同一数字によるキャンセルルールがあるので、なかなか思うようにはいかないゲームであった(4人プレイで20分程度)。あくまで「オマケ」であるので、シルフェ氏としては綿密には仕上げないとの事だった。とりあえず後はイラストのUP待ちという事になった。

 「MODERN NAVAL WAR 2015」(グループ乾坤一擲/オペレーションミラージュ)
 4回目のテストプレイである。前回、カードの枚数過多によるプレイ時間の問題が指摘された為、従来の144枚から108枚へとシェイプアップさせてのプレイである。
 前回、米露両国をテストしていなかったので、両国を含む4人プレイとなった。
米:たあら氏、露:シルフェ氏、英:ITAKO2氏、日:私 となった。
<初期配置>
各国まずまずの引きであった。英が空母2隻、ミニイージス艦2隻、駆逐艦4隻である。揚陸艦と潜水艦なしのスタートである。米は空母1隻、イージス艦3隻、揚陸艦2隻、潜水艦2隻で引きとしては申し分ない所である。露は空母1隻、巡洋戦艦2隻、巡洋艦2隻、揚陸艦1隻、駆逐艦2隻であった。露としては珍しい潜水艦なしスタートとなった。日はイージス艦2隻、揚陸艦2隻、護衛艦2隻、潜水艦2隻となった。2隻しかない潜水艦が初期配置でくるとは思わなかった。潜水艦と揚陸艦が艦隊の半数を占め、水上艦による攻撃力がやや心配される一戦となった。

 序盤、いきなり露が米に総攻撃を仕掛ける。シップレックとサンバーンの同時攻撃(6発)である。英が攻撃し、中破させた新型揚陸艦「ミッドウェー(仮)」が目標である。米も必死に迎撃するが、自慢のイージスシステムがフル稼働しなかった米ははやくも大型揚陸艦を失う事となった。米軍の艦船はVPが高い艦ばかりなので、当然のように他の3人から集中砲火を浴びやすくなっている。まあそれでも序盤〜中盤に艦載機を2機発進可能な状況に持っていけば手がつけられなくなっているのだが・・・。
 そして中盤、露が今度は英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」にもサンバーン&シップレックによる「飽和攻撃」を仕掛け、一気に撃沈する事に成功し、VP争いが俄然有利となった。英はこの後もう一隻の空母「クィーン・エリザベス」も沈められ、それにより戦力の大幅な減少を招くことになり、事実上トップ争いから脱落した・・。
 終盤、大量リードの露への集中攻撃はあったが、完璧にブロックする事に成功、列強は露への攻撃を断念せざるを得なくなった。更にこの後、防御が手薄になった米への集中攻撃が実施され、米も空母2隻のみを残し壊滅状態となった。ここでゲーム終了である。露が序盤のリードを守り切った勝利となった。ちなみに私のプレイしていた日本は、「くにさき」による上陸作戦を成功させた以外のVPはほとんどなく、執拗に追尾していたシーウルフ級原潜「ジミー・カーター」を横取りされてVPを獲得出来ず、最下位に沈んだ。

 約1時間半にてプレイ終了。ほぼ事前にしていた計算通りのプレイ時間となった。テストプレイしたメンバーからも、「特に問題なし」とのOKサインが出たので、DATAのバランス調整実施後、このまま生産モードへ突入させる予定だ。とりあえず、結構プレイ時間はかかるゲームになってしまったが、私としては「ミサイル同時発射→イージスシステムによる迎撃」
というイメージをプレイヤーに伝えたいと思い、シミュレーション的色彩を「濃い目」に残してきた為、長時間化はある程度やむなきことである。ちなみにルール自体の難易度はTCGスタイルの「NAVAL WAR 2000」よりははるかに易しい物なので、全くプレイ不可という事にはならないと臣っているので安心してほしい。




 

2006年02月23日

2月19日例会報告(MODERN NAVAL WAR 2015テストプレイ)

2月19日に開催された定例会について報告したいと思う。当日はゲームマーケットを目前に控え、今回も「MODERN NAVAL WAR 2015」のテストプレイが行われた・・。
 前回のプレイで処理速度の遅さが指摘された為、今回よりアクションを行えるのは手札8枚+ドロー1枚の計9枚からのみに変更となった。更に港湾等の地上施設ルールを廃止、「上陸作戦」はカードにて実施する事に変更した。また機雷ルールも新設し、いよいよテストプレイの開始である。
 今回は4人プレイである。今回よりイタリア海軍も加わり、発売予定の6カ国海軍すべてがようやく揃った。ランダムで担当海軍を決めると以上のようになった。
英・・ITAKO2氏、仏・・シルフェ氏、日・・私、伊・・たあら氏
何と米露抜きのゲームである。この中では英海軍が最もバランスが取れており、伊海軍がやや劣るのだが、圧倒的な差はなく混戦が予想された。
 まずセットアップだが、仏海軍が最もバランスの取れた編成となっていた。フォルバン級ミニイージス艦2隻に空母シャルル・ド・ゴール、フリゲイト艦3隻、潜水艦2隻等を有し、かなり攻撃的な布陣である。次いで英海軍がデアリング級ミニイージス艦1隻、クィーンエリザベス級空母2隻、ブルワーク級ドック型揚陸艦1隻、潜水艦2隻、フリゲイト2隻を有していた。艦隊防空艦が少ないのが気がかりだが、初期配置で空母2隻は脅威である。海自は、あかぎ(仮)型へり空母1隻、あたご型イージス艦1隻、こんごう型イージス艦1隻、むらさめ級護衛艦2隻、おおすみ型輸送艦1隻、潜水艦1隻とまずまずの編成であった。伊海軍はコンティディカブール型強襲揚陸艦、ジュセッペ・ガリバルディ級ヘリ空母、サン・ジョルジョ級強襲揚陸艦1隻、デ・ラペンヌ級ミサイル駆逐艦2隻、フリゲイト3隻であった。アンドレア・ドレア級ミニイージス艦が1隻もおらずかなり苦しい編成である。
 いよいよプレイ開始である。まず海自が仕掛ける。脅威になりそうな仏海軍に「機雷封鎖作戦」を行い、動きを封じつつ、「くにさき」にて「上陸作戦」を強行する。「上陸作戦」は1ターンその揚陸艦が撃沈されずに残れば20VP獲得できるチャンスカードである。途中英潜水艦の雷撃を受けるも辛くも回避し、仏海軍の攻撃も得意の防空火力を生かして撃退しまずこれを成功させる。その後英海軍からAD-SAMが発射されないのを見て取った列強は英海軍の解体を行い始める。特にクイーンエリザベス級空母2隻は高いVPを与えられており(30VP)、激しい争奪戦の上、仏海軍と伊海軍が1隻ずつ分け合う事となった。英海軍が弱体化しつつある所で今度は伊海軍に矛先が向けられた。結局伊海軍はミニイージス艦の増援を得る事はできずラペンヌ級のスタンダードSM1のみではさすがに支えきれず、ジュセッペ・ガルバルディ他数隻を失った。仏海軍はこの間に新型空母「ジャンヌ・ダルク(仮)」を得てますます強大になっていった。ラファールの大編隊とフリゲイト艦からのエグゾセミサイルの矛先がそれまで完璧に敵の攻撃を封じてきた海自に遂に向けられるようになった。必死の防空戦闘で数ターンは持ち堪えていたが、遂にスタンダードミサイルが尽き、万事休すとなった所でいったん投了となった。
 手札からの消費スタイルとした事で、山札の消費量はかなり増えるかと思われたのだが、少々カードを作りすぎたせいか山札がなくなるまで何と2時間近くかかってしまった。ゲームシステム自体は前回のバージョンとほとんど変わらないため処理時間がかかるのが原因の一つではあるのだが、私の感覚では昔の「MODERN NAVAL WAR」に近い感じに仕上がってきたと手ごたえは感じられた。とりあえず、次のテストではアクションカードの枚数を削減してプレイする事になるだろう。春発売に向けギリギリのスケジュールになりそうだが、何とか間に合わせておきたい。まだ完成状態には遠く及ばないが、次回のトロイホースコンベンションに持ち込んでテストさせてもらおうかと考えている。

2006年02月07日

2月5日例会報告

 2月5日にフェニックスキャンペーンの定例会が開催された。当日は「MODERN NAVAL WAR 2015」のテストプレイをメインに行った。

 前回のテストプレイで「処理が思い」との指摘があったので、距離の概念の廃止・潜水艦探知以外の作的ルールの廃止等を行い、前回フルスペックでなかったアクションカードもほぼ揃えて5人プレイを行った・・・のだが、多くの課題を産む結果となってしまった。前回の3人プレイではそれ程重く感じなかったのだが、さすがに5人でのプレイとなるとなかなか次の自分の手番が回ってこない状態が相次いだ。しかも手札の艦艇への配備のルールを緩めに設定した為、戦闘が発生するまでは大量に作ったはずのアクションカードが枯渇する事態となってしまった。元々の「MODERN NAVAL WAR」は「1ターン1アクション」のゲームだったのだが(発表した1989年当時まだイージス艦はほとんどいなかった)、今回の「MNW2015」は大量の対艦ミサイルによる「飽和攻撃」とイージスシステムによる複数同時迎撃の雰囲気を出す為、「1ターン複数アクション」となってしまっているのがプレイの重さの主な原因だ。対戦型ゲームである「NAVAL WAR 2000」の時は問題ではなかったが、マルチになると攻撃と防御の当事者以外の手が空いてしまうという問題が生じてしまった。更なる軽量化が求められるわけだが、ゲームマーケット発売に向けてのタイムリミットは後3回となってしまった。次の定例会でのプレイで厳しい状況になると最悪GIVEしなければならなくなるかもしれない・・。

2006年01月29日

MODERN NAVAL WAR 仕様変更と新シリーズ構想中・・・の巻

 前回のテストプレイで、MODREN NAVAL WAR 2015 はシミュレーション色を落としマルチゲーム色を強めにデザインする方向になった。昨日仕様改訂したテスト版を一応完成させトロイホースコンベンションにて初回テストをと目論んだのだが・・裁断が間に合わず、来週のフェニックスキャンペーンの定例会にてテストを行う事にした。とりあえず、距離の概念をほとんどなくし、索敵関連のルールの大半を削る事にした(潜水艦探知のみ残した)。イメージ的には台湾海峡や東シナ海等の国家間の接近した海域での戦いの雰囲気でいく事になる。本来ならアウトレンジ索敵できるはずの潜水艦がいきなり近海に潜んでいた所から奇襲をかけてくるような感じだ(まあ次の瞬間には潜水艦はやられていると思うが・・)。また「上陸作戦」も重要なファクターとしてゲームに導入する方向だ。まあ、「ミサイル一斉発射により飽和攻撃を仕掛けられ、これをイージス艦等の防空システムでババンと迎撃!」な雰囲気は残していきたいので派手なゲームになる事は間違いない。

 MODERN NAVAL WAR 2015の仕様変更により、よりシミュレーション色の強いゲームを希望する諸兄も多いのではないか?という事で純粋に対戦型ゲームのNAVAL WAR 2000の改訂版である、「TACTICAL NAVAL WAR 2015(仮)」を現在構想中である。NAVAL WAR 2000システムは急場凌ぎのデザインの割りに比較的完成度が高かったと感じていたので、より精密にシミュレーションゲーム的にリメイクしてもいいかな・・と考えている。ちなみにMODERN NAVAL WARシリーズは名前はNAVAL WARなのだが、実はデータソースとしてあのGDWの「ハープーン」が使われていた事はあまり知られていない・・・。

2006年01月23日

1月22日例会報告

 1月22日に定例会が実施されたのでその報告を行いたいと思う。
 
 今回は春のゲームマーケットに合わせて製作を進めている「MODREN NAVAL WAR 2050」の1回目のテストプレイが実施された。今回は対戦型ゲームである「NAVAL WAR 2000」のシステムを簡略化してマルチゲームへと変更したスタイルのテスト版にてプレイ。私(仏)・シルフェ氏(日)・ITAKO2氏(露)の3人プレイである。
 ゲームは日仏連合軍VS露という状況で行われた。アドミラル・クズネツォフが場に登場していないながら、アドミラル・ナヒモフとピョートル・ヴェリキーを中核とした艦隊は両国の艦隊の攻撃力を凌駕していたからだ。ちなみにこの三国海軍の戦力を解説すると、まず海上自衛隊はイージス艦こんごう級とあたご級を擁し米海軍に次ぐ艦隊防空能力を誇るが、艦隊航空戦力を基本セット中唯一有していない為攻撃力は一番低い。仏海軍はシャルル・ド・ゴール級に搭載される「ラファールM」の攻撃力に頼らざるを得ず、小型軽量のエグゾセは高性能ながら火力は低く、攻撃力は高くない。またイージス艦相当の艦はフォルバン級2隻しかなく、艦隊防空能力も低い為、総合戦力は低い。露海軍は旧ソ連時代の艦艇が中心で、性能的に他国海軍より見劣りする兵器が多いのだが、非常に高い対艦攻撃力は今尚健在である。
 初回テストという事で日仏連合軍の集中砲火で露海軍艦隊が徐々に減らされていく所でいったん終了となった。当初想定していた流れで推移していたので大きな問題点はなかったのだが、「MODERN NAVAL WAR」時代よりプレイしてもらっているシルフェ氏からは、システムを更に簡略化し、NAVAL WAR2000ベースよりMODERN NAVAL WARベースのシステムでいくべきとの意見をもらった。私としてはややシミュレーション色を濃い目にしたマルチゲームというスタンスで行こうかと考えていたが、シミュレーション色をやや落とし、マルチゲームとしてスムースに展開できるスタイルにすべきと当初の路線へ戻す方向で考えようかと思う。プレイ時間も今回のバージョンではやや時間がかかるとの指摘があり、1プレイ1時間程度で終わらせるスタイルでいこうかと考えている。
 他には「ルーンバウンド」が4人でプレイされ、3時間程度プレイした所で未完のまま終了となった。ゲームは概ね好評で、いずれ最後までプレイしようという話になって定例会は終了となった。
 報告は以上である。何とかMODERN NAVAL WAR 2015の初回テストまで持ち込む事ができたが、テスト版はかなりの改造が必要そうである。順調なら後4回位定例会を開催できるので何とかゲームマーケットに間に合わせられればと思う・・・。

2006年01月21日

MODERN NAVAL WAR 2015鋭意製作中!の巻

 まだ当選するかはわからないが、春のゲームマーケット向けに「事実上の新作」を現在デザインしている。そう、本来なら冬コミに投入予定だった「MODERN NAVAL WAR 2015」(以後MNW2015)である。事実上の新作といったのは、同一テーマにて過去に2回販売していたからだ。マルチゲームの「MODERN NAVAL WAR」(1989年)とTCGスタイルの対戦型ゲーム「NAVAL WAR 2000」(1997年)の2つである。で、今回のMNW2015だが、当初の予定よりやや複雑なNAVAL WAR2000のシステムをベースに大幅な改良を行っている。予定では基本セットとして、米・英・露・仏・日・伊の6カ国の海軍主要艦艇を収録して「国別対抗戦モード」をべースにデザインしている所である。本来なら今の時点の艦艇・兵器でデザインした方がラクなのだが、欧州の海軍の大半が2010年代に大幅に艦艇を一新するとの情報を得ていたのであえてその時期をテーマに選んでいる。そのためリサーチに時間がかかってしまい製作が遅れているわけだが・・・。とりあえず今月中に1回はテストプレイしておかないとシステムチェックが出来ないわけで、現在リサーチは不十分な状態ながらテスト版を製作している真っ最中である。冬コミにて落胆させた方々に恥じない一品にしようとがんばる所存である。

2005年08月27日

よみがえる「蒼龍魂」

 かつて、同人ゲーム黎明期に1つのサークルがあった。そのサークルの作るゲームはコンポーネントこそ他サークルに比べ劣っていたものの、ルールブックの厚さ・カード枚数の量・ゲーム内容の濃さ、そしてはまった時の楽しさは群を抜いていた。そのサークルの名は「BLUE FRONTIER 蒼龍」といい、1990〜1996年まで続いた「同人ゲーム界の風雲児」であった。そして2005〜2006年、その「BLUE FRONTIER 蒼龍」を代表する2大ゲームが元蒼龍代表である筆者こと平景虎の手によってリメイクする事を宣言する!
 まず第一弾は冬コミへ向けて準備を進めている現代海戦マルチカードゲーム「MODERNNAVAL WAR」である。同人/市販を見渡してもこのテーマのゲームはほとんど販売されておらず、その抜群のオリジナリティ溢れるテーマでマニアを唸らせた一品である。その後「オペレーションミラージュ」にて対戦型TCG風にアレンジした「NAVAL WAR 2000」(1997〜2003年)を経て、再びマルチゲーム「MODERN NAVAL WAR」へと回帰するわけであるが、今回は「イージー&スピーディー」を合言葉にシステムの簡略化とそれによるゲーム展開の速さ・プレイ時間の短縮等を念頭に入れてリメイクしていく予定である。
 続いて、プロレスファン必見のあのゲームが復活!昨年ヤフオクにて意外な高額取引をされているのを目撃するほど、一部でプレミア価格となっていた(?)神崎蒼一郎氏デザインのリアルタイムプロレスRPGカードゲームが帰ってくる!その名も「格闘王」!アクションカード総数350枚という圧倒的なボリュームとプロレスラーを自作して成長させていく楽しみを持つこのゲームは、90年代初頭に一部カルト的ファンを作った伝説のゲームである。「格闘王」は来年のゲームマーケットでの発売を目標にトロイホースコンベンション等で精力的にテストプレイを行っていく予定である。古いネタを最新の物に置き換える程度の小改造か、大幅なシステム見直しになるかは今後のテストプレイにより変化していく事になるだろう。
 「蒼龍魂」とはまさに「フロンティア・スピリット」の事である。21世紀にかつての名作はどのように変化するのか、製作する私も非常に楽しみでもある・・。

2005年06月05日

MODERN NAVAL WAR リメイクへの道

1990年、日本初の「現代海戦マルチカードゲーム」として私がデザインしたのが「MODERN NAVAL WAR」である。ちなみに同時期に3W社から「MODERN NAVAL BATTLES」というゲームが発売され、HJが日本語版をライセンス販売したのだが、この2つのゲーム実は名が似ているのには実は理由がある。この2つのゲーム実は同じゲームの「現代海戦版」としてデザインされているのである。それがアバロン・ヒル社から発売されていたWW2海戦マルチカードゲームとして販売されていた傑作「NAVAL WAR」である・・。
 ちなみに「MODERN NAVAL WAR」は「NAVAL WAR」の基本コンセプトは継承しているものの、かつて私が独自にデザインしていた(既に開発中止になっていた)現代海戦シミュレーションゲーム「シーレーンを守れ!」というゲームのシステムをベースにしてデザインしたため、ゲームとしては全くの別物である。「時間」の概念を導入し、ミサイルの迎撃方法は「ECM→AD-SAM→PD-SAM→CIWS」というように細かく分かれており、ある程度の現代海戦の知識を要求した為いきなり初心者がプレイするのはかなり敷居が高いゲームであった。また現代海戦は「水上艦VS水上艦」、「水上艦VS潜水艦」、「潜水艦VS潜水艦」、「航空機VS水上艦」、「航空機VS潜水艦」、「航空機VS航空機」というように実に多彩なシチュエーションが存在する。その為これらを再現するにはかなりのルールを必要となり、それも前作が難解といわれた理由である。
 さて、前フリが長くなったが、「MODERN NAVAL WARリメイク版」冬コミ発売に向けて始動する事を正式に発表する事とする。現代海戦ゲームの初心者でもプレイできるようなライトな作りで1時間以内位でプレイ可能なゲームへと変更していく方向だ。とりあえず、「今時点」の最新情報に基づいた兵器・艦船を中心に収録していく予定である。とりあえず夏コミ用の準備があるので、夏コミが終了してからのリメイクになりそうだが、何とか9月中にはテスト版が完成できるように持って行きたい・・・。
 PS:予想通りではあるのだが、「第四次中東戦争」のゲーム製作は所蔵資料の発掘が遅々として進まず(どこに隠してしまったか?)、残念ながら来年以降に延期となってしまった・・・>期待していた方申し訳ない。

2005年05月11日

MODERN NAVAL WAR リメイクへ?!(過去ログ:2005/04/27)

今日、注文していた「ネイバル・バトルズ」が届く。このゲームWWUの海戦をテーマにしたバトルロイヤルゲームなのだが、数値等に誤植があるそうでシミュレーション派には不評なのだが、ボードゲーム派の人達にはプレイアブルなゲームとして結構評判のようだ。とりあえずルールを読んでみたが、「ネイバル・ウォー」のシステムと基本的な部分は変わらない。口径を合わせて砲撃カードを撃ったり、空母の被害判定はダイスで判定したりするとかがだ。違う所は隊列(1〜3列)による射程の概念があるのと、防御カード等で攻撃を防御できたりする点だ。それから機雷カードや水雷戦隊カード(駆逐艦も艦船カードになっている)のような切り札カードがない点も違う。
 まだプレイしていないのではっきりはわからないが、おそらく「ネイバル・ウォー」よりやや重い位でプレイ可能なのだろう。次回の例会にでもプレイしてみる事としよう。
 「ネイバル・バトルズ」がそれなりの評価という話を聞いて、なら久々に「モダン・ネイバル・ウォー」でもリメイクしてみようかという気になってきた。「モダン・ネイバル・ウォー」は私が約20年前に製作した現代海戦マルチカードゲームである。「ネイバル・ウォー」をベースに製作したが、その数年前に製作中止になっていた現代海戦シミュレーションゲームのシステムを流用し、ゲームシステムは全く別のテイストになった。ちなみに数年前まで販売していた「ネイバル・ウォー2000」は、この「モダン・ネイバル・ウォー」のTCGバージョンである(基本システムは「モダン・ネイバル・ウォー」と同じ)。
 ただ当時の「モダン・ネイバル・ウォー」のシステムは並みのゲーマーなら十分理解できるレベルであったのだが、ゲーム初心者には少々厳しいゲームであった(ルールは難しくないが、覚える内容が多かった)。今回リメイクするとしたら、その辺の「敷居の高さ」を低くし、比較的短時間で終わるようなシステムに改訂する必要がある。ただあんまり簡略化すると「モダン・ネイバル・バトルズ(こっちも20年位前に売られていたゲーム。割と「ネイバル・ウオー」に近いシステム)」になってしまうので難しい所だ。しかも、夏コミに向けてSHIPSシリーズとGIRLSシリーズの製作が始まっている。また対ゲームマーケット用秘密兵器(爆)のデザインも最終段階に入りつつあり、最近停滞しているものの中東戦争のゲーム企画も進行中である。う〜ん、久しぶりのデザインラッシュになってきた・・・(汗)。とりあえずこの企画は冬コミを目指す事としよう。

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