今回は昨日開催された「トロイホースコンベンション」にて行われた「VOCALOID狂騒曲」の第9回目のテストプレイについて報告したいと思う。

今回は4人プレイ3ターン制・1R=1ヶ月設定というオーソドックスな設定にて実施。尚、今回試験的にイベントカードと追加セレクションカードを入れてプレイしている…。
第1ターン(1〜3月)
各自、それぞれ曲を配置する。私以外はすべて手札から投入。尚、公共の場には「整地」他ロードローラー関連曲が並ぶ史実通りの展開となったw
ゴエ氏…「卑怯戦隊うろたんだー」
ハセオ氏…「桜の季節」
アジサイ氏…「歌に形はないけれど」
私…「既成事実」
私のセレクションカードは「ボカロ鑑賞曲セレクション(鑑賞曲3曲以上)」と、「ボカロ五兄妹セレクション」の2枚をセレクト。ボカロ五兄妹セレクションはボカロ五兄妹それぞれのメイン曲を集めるというカードで、達成すると5VPという高得点で更に5人それぞれのメイン曲を1曲ずつ集めると8VPという高得点が狙える強力なカードである。但し、手札にはMEIKOとKAITO、レンのメイン曲はなく、場の様子を睨みつつとりあえず達成が容易な鑑賞曲セレクションを集める方針を立てる。但し場には鑑賞曲はなく、ここはあえて弾幕曲の「既成事実」を取る事にした。「既成事実」はボカラン集計対象外曲なのだが、10万再生毎に1VPが獲得できるので確実にVPを稼ぐには都合がよく、更に手札に同じデPの「金の聖夜霜雪に朽ちて」を持っていたので同一製作者ボーナス(+1VP)を取れるのも魅力だったのである…。
いずれも強い特殊効果を持つ曲が激突したこのターン、まず「既成事実」が「真はっぺー支援」で早々に殿堂入りを果たす。無印コメカード無限使用可能の効果を駆使し、弾幕と支援動画も織り交ぜての攻勢である。続いて「うろたんだー」も荒らし効果無効&自身で荒らしを行えるという効果がある為、マイペースで歌ってみた&弾幕で再生数を伸ばしていく。一方1−2月にすべての成功値+1の効果を持つ「歌に形はないけれど」は苦戦を強いられる。うろたんだーは荒らしで止められない為、荒らしが集中した為だ。とはいえ神鑑賞曲(マイリス成功値+1)と季節効果で荒らしを相殺しているので普通なら余裕で成功の「マイリス」なのだが…悉く失敗、ボカラン争いから早々に脱落する。実はこの使用したダイスが極端に「6」の目が出やすく、しかも全員にまんべんなく出るというある意味「公平」な結果に各プレイヤーは随所に苦しめられる事となった。結局このターンのボカランは1位がうろたんだー、2位が桜の季節となった。既成事実は最終的に20万再生を達成、予定通り2VPを獲得する。
第2ターン(4〜6月)
このターンのボカランはゴエ氏の「ハジメテノオト」とハセオ氏の「私の時間」の一騎討ちとなった。荒らし無効の特殊効果を持つ「ハジメテノオト」は職人・支援動画にも強く、本ゲームでも屈指の曲カードである(「うろたんだー」と共に暴走しないようリミッターがかけられている事は公然の秘密である)。一方の「私の時間」はPV系に補正が入り、こちらも侮れない。まず荒らしを受けない「ハジメテノオト」が順調に伸ばすも、「私の時間」も「手書きPV」、「3D−PV」で伸ばし、互角の争いとなる。しかし、「ハジメテノオト」が2ラウンド目に♪職人からのマイリス3連発で一気に再生数を伸ばし勝負アリ。激しいボカラン争いが起こる中、アジサイ氏は「歌に形がないけれど」と新たに投入した「5人揃って卑怯戦隊うろたんだー(うろたんだー分家)」が全く伸びず、それぞれ8万再生に終わりこの時点でほぼゲームから脱落状態になってしまう。一方私はいつもの「ボカラン回避・大物セレクションカード狙い」に方針を変更する。まずこのターンに投入した「金の聖夜霜雪に朽ちて」はコメントウィンドゥすべてを荒らしで埋め尽くされるという大ピンチを必ず成功の「熱烈支援」と「GJ」の無印コメカードで何とか凌ぎきり1ラウンドで殿堂入りを果たす。続いて場に「月下の姫歌(レン版)」が出ていたのでこれを拾い、2ラウンド目で職人からの「GJ」「乙」で繋ぎ、これも1ラウンドでの殿堂入りを果たす。3ラウンド目、場に「メルト」が出てきて取るか非常に迷ったが、場にMEIKOメインの「Nostalogic」が出ていたのでこちらを選ぶ。この時点の私の手札はリンメインの「おまいのハートを舗装してあげるッ!」とミクメインの「みくみく菌にご注意♪」の2曲があり、あとはKAITOメインの曲がくれば「ボカロ五兄妹セレクション」が見えてくる。既にKAITOの曲はうろたんだー2曲が出ていているので非常に厳しいが、カイミクの「カンタレラ」か「同じように」あたりを狙って最終ターンを戦う事を決断した…。尚、「Nostalogic」も1ラウンド殿堂入りを果たしている。
第3ターン(7〜9月)
最終ターンである。連続ボカラン1位を取って勢いの出てきたゴエ氏はここで「メルト」を拾う。「メルト」は「歌ってみた」「手書きPV」「演奏してみた」に非常に強い曲だが、神鑑賞曲でも超弾幕曲ではないので支援動画系が手札にないと意外と伸びないケースも多い…。がゴエ氏は「うまい人が歌ってみた」「有名な人が歌ってみた」という「歌ってみた」最強カードを次々と投入、支援荒らし・荒らしカードの包囲網をあっさり突破してしまう。結局1ラウンド目で早くも殿堂入りを果たしてリードする。連続ボカラン2位に甘んじたハセオ氏は場から「初音ミクの暴走」を取り、勝負に出る。得意の歌詞職人からの弾幕コンボでこちらも一気に殿堂入り、再び互角の勝負となる。しかし、2ラウンド目「メルト」への荒らしが枯渇しここから「メルト」の大攻勢が始まってしまう。更に「うまい人が歌ってみた」が新たに加わり、支援動画からの再生数ボーナスで一気に「初音ミクの暴走」との差が14万再生差まで広がる。ここは「初音ミクの暴走」の大暴走に期待がかかったが…大技を繰り出せるカードは枯渇してしまい、ここで勝敗は決し「メルト」が結局40万再生でボカラン1位を獲得する…。
アジサイ氏は1ラウンド目でようやく場の曲カードすべてを殿堂入りさせる事に成功し、2ラウンド目に何と手札から「みくみくにしてあげる♪」を出してきた!しかし…1ラウンド目で出せなかった劣勢は覆せず、殿堂入りさせるだけで終了となった…。さて、私は「おまいのハートを舗装してあげるッ!」をまず1ターン目に出す。そうすると「初音ミクの暴走」の補充で出た曲が何とKAITOメインの「万感吟遊」ではないかっ!ここは場から流されない事を祈りつつ、ゲームを進める。私が順調に殿堂入りを増やして来た事を警戒し、ゴエ氏から「おまいのハートを舗装してあげるッ!」へ荒らしが投じられる。「整地」はまだ場に残っていたが、もはや取っている時間はなく、厳しい状況で何とか8万再生まで持っていく。2ラウンド目、何とか「万感吟遊」を確保するも、勝負所の出目が悪く「みくみく菌にご注意♪」を場に出せなくなり−1VPが確定してしまう(手札の曲カードを場に配置できないと1曲につき−1VP)。それでも「おまいのハートを舗装してあげるッ!」8万再生、「万感吟遊」6万再生までこぎつけ最終ラウンドとなる。しかし…ここで最大の悲劇が訪れる。1投目5以下成功…「6(失敗)」、2投目5以下成功…「6(失敗)」、3投目4以下成功…「5(失敗)」……オワタw 最後の最後で出目に見放され大魚を逃がしてしまう。結局ゴエ氏が3連続ボカラン1位ボーナス等により勝利となった。
今回のプレイは大物曲が次々と現れ、かなり派手な展開となった。ちなみにゴエ氏の手札3枚目は「初音ミクの消失」だったようで、初期手札はかなり強力だったようだ。但しセレクションカードは難易度が高いカードしかこなかったようで終盤までセレクションカードを引き直していた。アジサイ氏も手札3枚はかなり強力で、本来ならゴエ氏と互角のボカラン争いができたはずなのだが…今回は運に見放されていたようだ。ハセオ氏も善戦したが2−3ラウンドの勝負所でカードの引きが悪く、失速する展開を繰り返してしまったのは残念だった。私はおそらく4人の中で1番初期手札的には厳しかったのだが(ボカラン争いという意味で)、セレクションカードの引きが良かったので方針はほとんど崩れず、しかも今回のプレイでは場を流してくる人がいなかったので得意の「ボカラン回避〜高得点セレクションカード狙い」戦術で最終局面まで勝利を確信していたのだが…まあ出目で崩れてしまってはしょうがないw
報告は以上である。どうだろうか?このリプレイ記事でゲームの雰囲気は伝わっただろうか?「出目が悪いと駄目なんて、クソゲーじゃね?」という声もありそうなのだが、逆に出目による「ミラクル」も生まれるわけで、あえてこのゲームは6面体ダイス1個振りという確率変動の大きい判定システムを採用していたりする。但し判定システム以外は場に出す曲のコントロール、手札(曲カード・アクションカード)のコントロールやセレクションカードによる方針決定等結構考える事は多いゲームである。その為今回のプレイ時間も100分位かかっている。手軽さはないが、ニコニコ動画での再生数争いをテーマとしたゲームはおそらくこのゲームでしか味わえないであろう事は間違いないだろう。
PS 今回試験的に導入したイベントカードと追加セレクションカードは正直結構微妙な感じだった。場合によってはテストプレイ延長戦もあるかもしれない…。
posted by 平景虎 at 01:48| ☁|
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VOCALOID狂騒曲
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